2020年9月30日水曜日

『キッチンプランナーが注目するキッチン設備機器 ~その6(大型冷凍冷蔵庫)』

 

ここ数年キッチンに組み込むことが多くなった設備機器のひとつに大型冷凍冷蔵庫があります。


冷凍冷蔵庫はほとんどのお客様が国産の置き型タイプを設置されますが、最近は大型で、今までにないバリエーションの商品をご検討されるお客様も増えてきました。

先日ご納品した冷凍冷蔵庫はワインキャビネット付きです。


リープヘル社製 SBSes8486  容量は740L。


この機種、何と横幅が約120cmあるため、搬入は左右分割して現場で組み立てます。


搬入の様子。


右半分は冷蔵室。

冷蔵室。

左半分の下段は冷凍室です。


冷凍室

こちらの機種は冷凍庫に自動製氷機能がついているので、給水管とつなげば水を補充する手間もなく常に氷が作れます。


隣接するキャビネットに敷設した給水管とつなぎます。(工事写真)


そしてこの機種最大の特徴であるワインキャビネット。

ここには48本のワインが収納でき、かつキャビネット内の上下半分ずつ温度設定ができるのでまさにワインセラーがビルトインされた冷蔵庫です。




食生活の多様化により、他の設備機器同様、冷凍冷蔵庫も進化しています。

特に海外の機種は大型で、キャビネットにビルトインできるものも多いので今後ご検討される方が増えるのではないでしょうか。(塩田)



2020年9月25日金曜日

『キッチンプランナーが注目するキッチン設備機器 ~その5(アスコ&ベルタゾーニのガス調理機器)』

今回紹介するのは、『ASKO 4口ガスコンロ』と『ベルタゾーニ ガスオーブン』です。

ここ数年この機器を入れたいというお客様が増えてきました。


ASKO HG1825AB。ASKO(アスコ)はスウェーデンのメーカー。

まず最初に 『ASKO 4口ガスコンロ』からご紹介します。

この機器は一般の家庭用ガス機器と違い、日本では業務用扱いとなっていて火力が強いのが最大の特徴です。超火力バーナーを含めた4口の合計は12.0kWにもなります。

野菜等をさっと炒めるのも手早く美味しく、お肉にこんがり焼き目をつけるのも得意です。

また、ゴトクが大きいので中華鍋などの底が丸く、深い鍋を使用する際も安定感があります。そのため、近年本格的なお料理を楽しみたい方にとても人気があります。

 

バーナーの炎は2種類あり

バーナーの炎は2種類に切り替えられ、通常は内炎式で加熱します。

直径の大きい鍋を使う時は、炎が外に広がるよう外炎式で加熱します。

調理の内容や鍋の大きさによって、熱を効率的に使うことが可能です。

黒色のガラストップは汚れも目立ちにくく、掃除も簡単です。

魚グリルがなく、ガストップのみのため、下部の収納スペースも十分に確保可能です。

ASKO 4口ガスコンロは業務用扱いの機器のため、設置する際はレンジフードとの離隔距離など注意が必要ですので詳細はエクレアキッチンプランナーにご相談ください。


次にベルタゾーニのガスオーブンをご紹介します。


ベルタゾーニ ガスオーブン F680D9 イタリアのメーカーです。

ビルトインのガスオーブンは現在ガスコンロ下に設置するものほとんどですが、この商品はウォールオーブンとしての設置も可能なため、特にアイレベルでガスオーブンを使いたいというお客様が設置を検討されることの多い機器です。

そしてこの商品はコストパフォーマンスが良く、使い方もとてもシンプルで簡単です。但し、一般的なオーブンのように自動で消火することができません。

そのため、タイマーを設定後、調理が終了時間に達し、ブザーが鳴ったら、必ずダイヤルを回して消火する必要があるので、注意してください。 

このように、ガス調理機器と言ってもどんな機種を入れるか、、迷ってしまうほど魅力的な機種がたくさんあります。それぞれに特徴があるので、普段よく食べている料理や今まで挑戦したかったけれどできなかった料理、今後あったら便利な機能等、想像すると機器の選択肢が絞られてきそうですね。(山本)

  

2020年9月20日日曜日

『キッチンプランナーが注目するキッチン設備機器 ~その4(スチームオーブン)』

 今回ご紹介するのはガゲナウのビルトインスチームオーブンです。ここ数年お客様のご希望により設置することが増えた機器の一つです。

このスチームオーブンはスチームクッカーとオーブンの長所を一つにしてプロの調理技術を家庭で再現出来る優れものです。つまりプロの調理技術のように温度や湿度の管理がしっかりと出来るという事です。

メーカーのお話しでは「肉や魚はその風味豊かな肉汁はそのままに、鶏肉の皮はカリッときつね色に、野菜は色や貴重なビタミン類を損なう事なく、柔らかで歯ごたえ良くしあがる」との事です。

 以前ガゲナウのショールームで講習会に参加させていただき、持ち込んだ食材を実際にオーブンで調理し、出来上がったものを試食するという機会をいただきました。

その時の様子をレポートします。

まずはその見た目がなんとも格好イイです。華奢ではない作りがプロっぽい本格的な感じを漂わせております。


GAGGENAU スチームオーブン



ショールームにはスチームオーブンの2台が上下に展示されております。



上がスチームオーブン、下がオーブン


オーブンで出来る料理は大体、スチームオーブンでも可能ですが大きな違いは最大温度です。

スチームオーブンは230度。オーブンは300度。


本格的なピザを焼くときにはスチームオーブンでは難しいという事ですね。

因みにスチームオーブン内部にはタンクがあり、水を入れてセットします。







スチームオーブン、オーブンそれぞれにお肉、西京漬けの魚、野菜を入れてスタートです。


スチームオーブン



オーブン


20分位で焼き上がりです。


スチームオーブンの焼き上がり



オーブンの焼き上がり



写真ではわかりにくのですがスチームオーブンの方は食材に艶があり、素材そのものが小さくなっておりません。

どちらも美味しかったのですが、やはりスチームオーブンの方が西京漬けのお魚はふっくら、野菜は蒸し野菜のようにジューシーでした。


お肉は種類や料理によって違うかと思いますが素材を生かしヘルシーに仕上げるにはスチームオーブンが良いですね。
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台ご購入になる方が多いとの事納得です。

 

後日、実際に納めさせていただいたお客様宅にてスコーンを焼いていただいたのですが、正に中はしっとり、外はカリッとし、とてもとても美味しかったです。


スチームオーブンでしっかり焼き目がつきます


他にも納品させていただいたお客様のお声をご紹介します。

「スチームオーブンは思い切って入れて良かったです。毎日のように使用しています。朝は、厚切りのトーストを焼きます。シュウマイや肉まん等の他プリンや茶碗蒸し等火加減が難しい蒸し料理も上手に出来ます!またローストビーフ等も良いですがハンバークも少しスチームかけて焼くとふっくら仕上がるんです」との事。

 特別なお料理に使用するのがオーブンだとしたら、スチームオーブンは日々の食事作りに役立つものではないでしょうか。

 

今回ご紹介したガゲナウのスチームオーブン、
庫内温度は30度~230度

湿度は100%、80%、60%、30%、0%の5段階で設定可能です。

熱風+湿度のほか、下記のような調理モードがあります。
温め直しモード、解凍モード、パン生地発酵モードの他、最近流行りの低温調理モードもあります。

コロナウィルスの影響でお家ご飯が増え、ヘルシー傾向の今だからこそ、注目される設備機器ではないでしょうか。(上田)

 

2020年9月15日火曜日

『キッチンプランナーが注目するキッチン設備機器 ~その3(浄水器)』



 今回紹介するのは、『浄水器』です。
キッツマイクロフィルターの浄水器をご紹介します。

一般的にビルトイン型の浄水器は2種類あります。
     シンク下に浄水器カートリッジを配置するタイプ
     水栓のヘッド部分に浄水器カートリッジが組み込まれているタイプ


①キッツマイクロフィルター浄水器



LIXIL  浄水器内蔵型水栓


キッツマイクロフィルターの浄水器は①のタイプです。

この商品は以下の特徴があります。
◇浄水器用の水栓金具の設置が不要
◇タッチ水栓のような機能水栓にも設置が可能
◇もちろんそれ以外のデザイン水栓にも設置が可能

 今までは、浄水器一体型水栓や浄水器専用水栓を立てることが主流でしたが、こちらは、デザイン水栓など浄水器機能のついていない水栓にそのまま取付けることが可能です。

そのため、浄水器の設置を検討する際、水栓金具の選択肢が広がりました。

最近はオープンキッチンのお客様が増えてきており、ダイニング側から手元が見えるスタイルが多くなってきたので、デザイン水栓が人気です。

そのため、デザイン水栓に浄水器が取り付けられるということでお客様に大変ご好評いただいております。



EKREAショールーム DELTA Essa Touch浄水器ビルトイン型


キャビネット内部状況・・・(^^;


タッチ機能付水栓の場合は水栓自体のお手入れも簡単になるので、日々のお掃除が楽になります。

フィルター交換は11回なので、頻繁に取り換える必要はありません。

お米を炊いたり、野菜を洗ったり、何かと浄水器のお水を使用する頻度は沢山あると思うのでぜひSRでご体験ください。(山本)

※水側は水道水は出ません。浄水のお水とお湯のみ吐出します。
※浄水を出すときは、レバーはお水側へ100%倒してください。お湯が混ざってしまうからです。


2020年9月10日木曜日

『キッチンプランナーが注目するキッチン設備機器 ~その2(水栓金具)』


最近、キッチン水栓の選択の幅が広がってきています。その昔、湯水それぞれのバルブで操作する時代がありました。

それから湯水を一つのレバーで操作するシングルレバータイプが主流となり、今では、レバーの操作を必要としないタッチレスやタッチ水栓が発売されいます。色も全体的にはクローム仕上げが多いのですが、SUS(ステンレス)仕上げやカラー水栓、特に最近はブラック水栓が人気のようです。



DELTA社  エッサ アークティックステンレス色





DELTA社 トリンシック マットブラック色



私共のショールームにも最近、KWC社(スイス)の「ZOE」の艶消しブラック水栓を展示致しました。


KWC社 ZOE



やわらかな曲線とブラックカラーとのコンビネーションがアイランドキッチンのデザインのポイントになっています。

また水栓自体の形状もストレート・L字・グースネックタイプと様々です。それぞれにスパウト(水栓のヘッド)が伸びるタイプがラインナップされています。



EKREAショールーム内の水栓コーナー




浄水器一体型水栓にもブラックカラーが登場しています。

ブラック色が加わった人気の三菱ケミカル・クリンスイ F914シリーズ



機能やカラーが豊富になるにつれ価格も以前の水栓に比べて高価になっているのも事実です。
定価で10万円前後が主流となりつつあります。

湯水を混合して出す機能のビルトイン機器ではありますが、オープンキッチンが主流の昨今、他のビルトイン機器同様、機能・操作性だけではなくデザインにこだわるお客様が増えています。(近藤)


2020年9月7日月曜日

『キッチンプランナーが注目するキッチン設備機器 ~その1(カラーシンク)』


9月は、『キッチンプランナーが注目するキッチン設備機器』をテーマに更新していきたいと思います。

まずはカラーシンクについてです。

カラーシンクというと、白またはパステル系や淡い色のシンクが多く、どちらかというと可愛い印象ととらえておりましたが、黒や茶などの濃い色や、使いやすい色のものが登場し、選択肢の幅が広がったと感じています。

まずはKORLER社(アメリカ)のネオロックシンクです。




ネオロックシンクは、石英(クオーツ)を粉砕し固めたエンジニアリングストーンと、硬質樹脂のエポキシで構成されていて、耐久性、耐熱性(400°)、耐汚染性に優れているという性質があります。

万一傷がついてしまった場合は専用のクリーナーで磨いて、目立ちにくくなります。(研磨材が入ったものなどはNG排水口は114φです。

マットな質感で、色は、黒、茶、ベージュ、白、トープ、グレイ、グラファイト(濃いグレイ)、プラム(紫)があります。


ブライン色

トープ色


もう一つはCOMO(日本)のダンケです。





ステンレスシンクに薄いガラスのコーティングがされていて、耐熱性(400°)、耐酸性、耐摩耗性、高洗浄性が優れています。
摩耗が少なく、シンクがきれいな状態で長く使えます。
お手入れはステンレスシンクと同じように市販のクレンザーを使用することができます。
排水口180φ、115φがあります。


もともと、COMOには白や明るめのカラーシンクがありましたが、黒、茶、ゴールドも加わりました。ガラスコーティングのためツヤのある仕上げです。




どちらとも、デザイン、性能、共にお勧めできるシンクだと思います。

※いずれも濃い色の場合はカルキの付着は目立ちます。
※いずれもカウンターとの接続部分には継ぎ目が入ります。

カウンターと相性の良い色のカラーシンクで、キッチンの印象が変わります。ぜひご検討いただけたらと思います。(宇多)