2020年10月31日土曜日

『キッチンを快適にする収納の工夫 ~その5』

キッチンがオープンになったことでダイニングとの距離もより近くなりましたが、そこで大切なのがダイニング側で使うものをどのようにキッチンに収納するかです。




こちらの写真はペニンシュラ型のオープンキッチンですが、キッチンの向かい側にダイニングテーブルがあります。キッチンカウンターの奥行きを深くし、ダイニング側にも扉収納を設けていますが、一部オープンな棚を作りました。





オープンな部分にはコースターや調味料が収納されています。

都度キッチンに取りに行くことなくダイニングテーブル側でよく使うものをこの位置にしまうことができるので、ダイニングテーブルもすっきり使えます。


また、普段から来客が多いため、グラスやカトラリーなどゲストが自由に取り出してもらえるようキッチンカウンターの側面に収納を設けました。


奥行き約25cmの引出+棚収納


引出には箸置きやカトラリー、棚にはグラス類を収納


この位置なら出し入れしやすく、普段使いと来客用で、食器やカトラリーをわけて収納できます。


収納は多いにこしたことはないかもしれませんが、、、同じ収納でも設ける位置や形状を工夫することで、ダイニンングなど他の空間とのすみわけがしっかりでき、キッチンでの作業がより快適になります。(塩田)

 


2020年10月20日火曜日

『キッチンを快適にする収納の工夫 ~その4』

 

エクレアショールームの中央に展示されているキッチンは独立型キッチンです。

シンクの前に壁があり、吊り戸やツールバーがついております。





最近はオープンキッチンが人気ですが、厨房のようなこのタイプのキッチン、機能的で作業し易いと感じる事も多いです。

何よりこのシンク上の吊り戸がご好評いただいております。

二つに折れて扉が上に上がります。開けっ放しでも邪魔になりません。

向かって左の吊り戸内は水切り棚になっているので一番下にはまだ水気があるものを入れたり、上の方には湿気を嫌うおひつやザル等を収納に最適です。




右側の吊り戸には日常使いの食器をいれておき、開けっ放しで調理し、食器を取り、盛り付けていくという無駄のない動線が確保されます。

 このような吊り戸、対面キッチンの場合は不可能ですが、背面に作る事は出来ます。

対面型オープンキッチンの場合、背面収納のご依頼も一緒に承る事が多いのですが、その場合は一番使用し易い位置にスィングアップ扉を設置します。

コーヒーメーカーやレンジ等を収納し開けっ放しで使用しても邪魔になりません。よく使用する食器やラップ、テッシュ等もすぐに取り出せます。


 





キッチンと同一素材なので扉を閉めてしまえばすっきりとした一体感があります。




扉や引き出しを開けて出して、使用したらまた閉めるというのは忙しい朝や夕方には一手間です。(出しっぱなしになってしまいがちですよね)

扉を開けておいても作業動線の邪魔にならないというのはキッチンを快適にするとても大事な要素です。(上田)

 

2020年10月15日木曜日

『キッチンを快適にする収納の工夫 ~その3』

今回ご紹介するのは、「コーナー収納」についてです。

L字型キッチンやコの字型キッチン・変形キッチンなどでは、コーナーの角の部分がどうしてもデッドスペースになりがちです。

 デッドスペースにせず、収納として活用できる方法はないか?とご来店されるお客様は多いように感じます。

そういった悩みを解決するためには以下のような方法が考えられます。

 

     回転トレーを使用する


1/2回転コーナー

一般的なコーナー活用方法です。

お鍋等の調理器具をいれるのに便利です。

  

     コーナー収納用の金具を使用する


回転コーナーユニット

引出し式なので、奥にあるものが取りやすいです。

収納量も先ほどの回転トレーに比べて、やや多めに入ります。

  

     可動棚をつける


奥が深い可動棚を設置


 

一番シンプルな収納方法です。



手前にキャスター付きのものやボックスを入れることで奥のものの出し入れが容易になります。

引出し式ではなく、手を奥に伸ばして使用する必要があるため、ストック類や普段使用頻度が低いものを収納するのにオススメです。

 

      オープンにする

 

 

 

あえて作り込まずに、オープンにする方法もあります。

手前にゴミ箱など可動式のものを収納し、コーナー部はスライドバケットを設置することで中に何が入っているか一目でわかる所が特徴です。



 

このようにコーナー収納の方法はたくさんあります。

せっかく作るキッチンなので、スペースを有効に使えると嬉しいですね。

是非、プランナーにご相談ください。(山本)


2020年10月10日土曜日

『キッチンを快適にする収納の工夫 ~その2』

 

私どもにご依頼いただくキッチンプランで多いのがⅡ列型です。

アイランドと背面収納、ペニンシュラと背面収納、Ⅰ型壁付と背面収納といった機能をはっきりと分けたプランのご依頼が多いように思います。

片側にシンクスペースと調理スペース、もう片側に収納と冷蔵庫スペース、時にはアイレベルのオーブンとの組み合わせ等、Ⅱ列どちらも役割スペースもしっかりと確保するプランが増えています。

特に背面収納については収納計画が非常に重要となりご要望も多岐にわたります。





こちらはオープンキッチンに対する背面収納のプラン例です。背面の間口は約3900㎜あります。そこに大型冷蔵庫スペースとアイレベルオーブンを設置。収納については間口の半分近く約1800㎜近くあるフラット引戸収納庫となっています。フラット引戸とは通常の引違い仕様と違い、扉を閉めたときに左右の扉がフラットとなり、凹凸のないすっきりとしたデザインを演出することができます。




金物の許容範囲によってはさらに大きなフラット引戸収納をお作りすることも可能です。

開閉に伴い内部の照明が自動でオンオフ機能もプラス致しました。今回内部は引出とオープン棚とで構成されています。



フラット扉を開けた状態です。


オープンキッチンの背面はともすると生活感が露出する(これは決して悪いことではありませんが・・)スペースでもあり、来客などの際は隠しておきたいご要望もよくお聞きします。

この収納方法ならば扉を閉めれば瞬時にフラットな化粧面となり来客のたびに片づける必要もありませんね。扉が大型化するするため金物の選定には十分な配慮が必要なのは言うまでもありません。ぜひご相談ください!(近藤)

2020年10月5日月曜日

『キッチンを快適にする収納の工夫 ~その1』

 

10月のテーマは「キッチンを快適にする収納の工夫」です。

 我が家では、キッチン内で納まりきらない食器類を、一部オープンの棚にしまっております。

 このオープンの棚、一目で物の場所がわかり、置きやすく出しやすく、多少の水気も気にならず、使い勝手が良いです。

ただ、あまり使わないものを置いてしまうと、ほこりが気になるという難点があります。

オープン棚をご検討の際は、「使用頻度の高いもの」の置き場所としてボリュームを計画すると、快適に使えると思います。

 もしくは、以下のような開閉方法の扉付きの収納もお勧めです。


 広角丁番を使用した開き扉




170°で大きく開きます。

+インナー引き出しにすれば、奥行の深い収納にしても快適に使えます。

 

②折れ戸フラップ扉









吊戸棚の扉を折り曲げながら上に開けます。

+水切り棚で、水気のあるもの(ざる、ボウル等)の収納場所としても良いです。

 

③引き違い戸



 



いずれも、扉を一時的に開け放しておいても通行や作業の邪魔にならないため、

オープン棚のように一目で中を見渡せて便利ですし、出し入れの作業もスムーズです。

扉付きでほこりも気にならないため、多くの物を収納したい場合にも適していると思います。(宇多)