キッチンリフォームをご検討されるきっかけはお客様により様々ですが、そのひとつに「家電置き場の見直し」があります。
家電は大体の場合、キッチンの背面収納棚に置き場が確保されています。しかし最近はパンがおいしく焼けるトースター、エスプレッソマシン・ホームベーカリー・電気圧力鍋等々、、、食生活をより豊かにしてくれる魅力的な家電が増え、実際はカウンターが家電でいっぱいになっている方も多いのではないでしょうか。
そのため食器棚から取り出したお皿や、よそったご飯茶碗が置けないなど、作業台としてもう少しすっきりとゆとりあるスペースにしたい、というお話をよく伺います。
昨年リフォームをご依頼いただいたお客様もまず最初に家電の置き場を何とかしたい、とエクレアにご相談いただきました。
建築図面を見て、実際現場に伺ってみるとキッチン内にはパントリーもあり、スペース・収納量とも十分に取れていましたが、家電は置き場さえあればいいというわけではなく、使用頻度を考慮した設置位置が重要であることがよくわかりました。
リフォーム後の図面。基本のレイアウトはリフォーム前と同じです。 |
リフォーム前は、キッチンから少し離れた幅180cmの食器棚②の上に、電子レンジ・エスプレッソマシン・炊飯器・フードプロセッサーがまとまって置かれていました。新築当時はここに全ての家電を置く計画だったそうですが、忙しい時間帯はこの少しの距離がストレスになっていました。
またトースターも毎朝使うのでキッチンカウンターの上(コーナー部)に置かれていましたが、キッチンの作業スペースを狭く、不便なものにしていました。
そこでこのリフォームではレイアウトそのものを思い切って変えることも検討しましたが、家電の置き場を見直すことにより、床や壁、設備配管など大幅に手を加えることなく、最小限の工事で問題が解決できると考えました。
上の図面はリフォーム後のものです。キッチン近くにあった食器棚①はリフォーム前は上から下まで食器棚でした。
この部分の壁をパントリー側に15cm移動させ奥行きを確保することで、使用頻度の高い電子レンジとトースターを組み込みこむことにしました。忙しい時間帯は振り向けばすく電子レンジがあり、トースターもここへ移動したことでキッチンカウンターも広々使えるようになりました。
そして建築工事を最小限にしたことにより、ビルトイン型の生ごみ処理機や、作業デッキ付きの特注シンク、ガスとIH両方使えるハイブリッドコンロ、輸入食洗機、タッチレス水栓などキッチンそのものの機能も充実させることができました。
家電の下は全て引出し収納にして食器をたくさん収納できるようにしています。 |
こちらはお打合せ時にお客様におつくりした3Dの一部です。
「キッチンの作業カウンターが広くなり、よく使う電子レンジとトースターが近くにあるだけでとても快適です」とおっしゃっていただきました。
大きくレイアウトを変えることなく、家電の置き場をを少し見直すだけでキッチンは格段に快適になります。不便なままで我慢せず、毎日のことですのでぜひプランナーにご相談ください。(塩田)
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